藤平&小夜と和泉丸の出会い

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最高ランク : 6 , 更新： 2019/07/24 20:07:17

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どうも、わらび餅を作ったらお腹いっぱいになってしまい、夕飯が入る気配のない睡です。不健康極まりない生活を送っています。

そう言えば前回匂わせたはいいものの書ききれてなかったことを思い出し、藤平&小夜と和泉丸の出会いでも書いていこうかなぁ、と。

ちなみに前回はこちらです↓
https://ulog.u.nosv.org/item/yukinemuri/1563586814

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ちなみに当時の彼らは、

和泉丸→鬼灯丸と並ぶ次代の僧正坊候補。
藤平→紫陽霊山に住み始めたばっかりのへなちょこ狐。結納済み。
小夜→紫陽霊山に住み始めたばっかりだけど肝の座った狐。結納済み。

……と、いう風になっています。
なおだいたい二百歳辺りなので人間で言うところの十四歳か十五歳くらいですかね。若い、若いぞ。

まあ、まず出会いとしては、旭との関係がギスギスして居心地が悪くなったのを不満に思った和泉が、鞍馬山を抜け出してプチ家出に出かけます。でも和泉も十分鞍馬にとっては重要な存在で、それをちゃんと理解していた和泉は三日くらいしたら戻る腹積もりでした。

そこで和泉、不意打ちで"視える"存在である陰陽師に狙われ墜落します。
和泉に掛けられたのは捕縛の術で、霊力により一時的に体が動かなくなった和泉は真っ逆さま。捕縛の術の先は陰陽師に繋がっており、このままでは現世に引きずり出されてしまう絶体絶命の状態。

幸い術師がまだ未熟だったのか情けをかけられたのか、和泉は現世に引きずり出されて殺されることなくそのまま地面まで真っ直ぐです。

落ちた先は……山城にある、紫陽霊山。霊力の濃度が濃い霊山に落ちた和泉はなんとか死にはしなかったものの、衝撃で気を失ってしまいます。

この頃鞍馬山は大慌てです。和泉は確かに自分が重要なポジションにいることを認識していましたが、周りは和泉が思っている以上に和泉の存在を重く見ていました。
特に焦ったのは鬼灯。詰め寄る大天狗たちに対して「俺が和泉の行く先を知れるのならば今頃迎えに行っている！」と怒鳴って一悶着起こしてます。

さて、時は和泉が墜落してすぐのこと。庭の方から大きな妖力と音を感じ取った藤は、抜き足差し足忍び足で恐る恐る庭を確認しに行きます。
へなちょこの代名詞はいつだって何があっても真っ先に「小夜ちゃぁん」ですが、この時小夜は着物を買いに出かけていました。

ひっそりひっそり歩きながら目的地に着くと、そこには黒い羽を辺りに散らし、陰陽師の術を掛けられた天狗が一羽。「小夜ちゃぁん」。

なんとかずるずると屋敷の中まで連れ込んで、自分の布団を貸し頭には冷やした濡れ布巾を置いて藤は戦々恐々と看病しました。「小夜ちゃぁん」。

少し経つと、自慢の頑丈さで傷が浅かったのか目覚めた和泉。新しい濡れ布巾を持ってきた藤を見た和泉はまず藤を女だと勘違いしました。そうしてその直後帰ってきた小夜が藤のことを「藤」と呼んだので、紫陽霊山には姉妹の狐が住んでいると勘違い。

この珍妙な出会いから、狐夫婦と和泉は友好を深めて行きます。

この後霊山にある水場で体を洗う時に飛び込んできた藤を見て和泉が混乱したり。「小夜ちゃぁん」。
女だと勘違いされていた事実を知って藤が泣き喚いたり。「小夜ちゃぁあああああん！」。
藤は実は山城で一番と言われるほどの結界術師だと言うことを知った和泉が困惑したり。「小夜ちゃぁん」。

ちなみに和泉はちゃんと一ヶ月後に完治して鞍馬に戻りました。藤が霊山狙いの襲撃を減らすために山全体に隠蔽の結界を施していたことでまったく和泉の妖力が察知できなかった天狗たちは泡を食ったとか。

こんなものでしょうか。
最終的には、小夜は襲撃で負け早逝し、藤は視界と日常生活には差し支えないものの、二度と戦いはできないくらいに体の自由を失います。

狐一家の危機にいち早く駆けつけた和泉は少し目を離した間に藤の行方を見失い、惨殺された小夜を看取りました。

千歳組には幼い間だけでもずっと仲良く楽しい時間を過ごしていてほしいです。

それじゃあ、また。

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創作には関係ありませんが質問箱設置したのでお気軽に質問どうぞ。むしろ質問が来ない。寂しい。

https://peing.net/ja/nemu_kagura

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