Valkyrie小説

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なずな side

朝起きて、最初に聞く言葉は、お師さんからの「おはよう」。

次に聞くのは、みかちんからの、「おはよう」。

おれからのおはようは無い。

おれが「おはよう」なんて言ったら、お師さんになんて言われちゃうか。

情けないなぁ………

『ぁ………っ………ぉ…は……』

「おｯ、なずな兄ｨ。おはよ~なｧ♪」

「嗚呼、仁兎…！今日も愛らしいね…ｯ!」

あれ、お師さん、機嫌いいのかな。

今日は喜んでくれた。

単純に、嬉しいなって思った。

何時か、お師さんと、みかちんと、笑いながら「おはよう」って言えたら、いいな。

そのために、おれも、頑張るから。

みかside

「ノンノンノンｯ！違うのだよ影片ｯ！」

『ああ、ごめんなｧ~、』

またお師さんに怒られてもーたわ。

お師さんも、頑張ってるんやろ~な。

前までは無かった新しいシステム、「ドリフェス」が出来て、お師さんは勝たなあかんもんなぁ。

おれはなずな兄ｨと違うから。

お師さんの求める姿で居れないんよ。

せめて、なずな兄ｨとお師さんの前では笑ってなきゃ。

おれが出来ることは、それだけやから。

なずな兄ｨ、ずっと笑顔で居てなぁ。

何時か、おれらValkyrieで、笑える日を、

おれはずっと待っとるから。

宗side

天祥院との戦いが終わった。

結果は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿惨敗。

天祥院のせいで音が止まって未完成な歌を、聞かせることになってしまった。

正直言って、不協和音だった。

けれど、影片も、仁兎も、楽しそうだった。

影片はいつも作り笑いしていたのに、今日は、笑いもしなかった。

単純に、楽しそうに。嬉しそうに。

僕は、2人に最低なことをしていたのだろうか？

…………分からない。

けれど、最初で最後の、Valkyrieの“本当のステージ”。

ありがとう、影片、仁兎。

僕達Valkyrieで、また歌える人を、待とう。

そして、また完璧なステージを作り上げよう。

「僕/おれ達はずっと一緒だから。」

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世界観 ⏩

みか → なずな → 宗 → みかの報われない恋的な。
時系列はマリオネットイベです。
3人で居ることの幸福を表に出せない3人、恋をしてはいけない、という感じ←